R2.3.20 参加者3名
JR天王寺駅9.45集合。JR王寺駅で下車、バスで明神4丁目まで移動。バス停近くの鳥居が明神山参道の入口である。鳥居を潜るとしばらく両側に住宅が並んでいるが、急な坂道を登っていくと柵で遮られ参道は自動車が通らず安心して登れる。山道になるとさらに急坂が数か所、参道脇には山頂まで200m毎にあと〇〇mの標柱がある。登下山される人が多く挨拶を交わす。ミツバツツジが咲き、ウグイスの鳴き声に癒される。
頂上には3基の展望デッキがあり、360°の展望が得られ十国国見台とも言われる。播磨国・摂津国・山城国・近江国・淡路国・河内国・和泉国・大和国・紀伊国・伊勢国の10ヶ国である。
西の展望デッキからは六甲山・淡路島があり、平野部に昨年世界遺産に登録された百舌鳥・古市古墳群が見える。手前に市野山古墳(允恭天皇陵)・中津山古墳(仲姫命陵)・岡ミサンザイ古墳(仲哀天皇陵)・譽田御陵山古墳(応神天皇陵)などの古市古墳群があり、奥に大仙古墳(仁徳天皇陵)・石津ケ丘古墳(履中天皇陵)などの百舌鳥古墳群が見える。通常と異なる方向から見ると古墳の位置のイメ-ジが変わる。案内板にある明石海峡大橋は翳んで見えない。
北の展望デッキから生駒山地や遠く比叡山・蓬莱山が見える。眼下に亀の瀬地滑り対策地区矢田丘陵・世界遺産の法隆寺・奈良市内の東大寺・興福寺・若草山などが見える。地元のボランティアガイドの方が説明して下さる。
休憩スペ-スで昼食、陽当たりは良いが気温は14℃、冷たい西風が吹きジッとしていると寒い。南側斜面を下ると風が当たらず暖かい。斜面にオオイヌノフグリ・ヒメオドリコソウ・シハイスミレが咲いている。帰路は往路を下る。鳥居まで戻り、畠田古墳に立ち寄る。古墳は径15m・高さ約4mの円墳。横穴式石室の全長約5.9m、玄室部分は長さ約3.2m×幅約2m×高さ2.3m、少なくとも2体が埋葬されていたとのことである。
王寺町では最大規模で、この地域開発の立役者が埋葬者だと想定される。バス停に戻り14.05発のバスに乗車、JR天王寺駅で解散。
(KT記)
詳細はこちら:https://yahoo.jp/box/EiByP9
王寺観光協会編「王子いろは手帖」から