歩む会4月の活動記録が届きました
大阪府下最大のカタクリ群生地と言われる大和葛城山を訪ねる。昨夜予報の降雨確率は40%と微妙であり天候を気にしつつ参加した。近鉄大阪阿部野橋駅9.30集合、尺土駅で乗り換え御所駅下車。小型バスの座席は11名、乗客は地元の人2名と我々のみ、ロ-プウェイの乗客も我々のみで貸し切り状態である。
山上駅で下車すると気温は16℃と涼しい。回遊式の自然研究路の一部が昨年の台風の影響で崩落し通行止めになっているので、少し先の研究路を下る。すぐカタクリの群生地が現れる、自生地はネザサなど刈られ保全されている。春の妖精(スプリング・エフェメラル)と呼ばれるカタクリは種子から開花まで7~8年かかると嘗てシニア自然大学で河野先生から教えて頂いた。下向きに咲くカタクリの花を遊歩道から見上げる。
満開のカタクリが次々現れる、ギフチョウの幼虫の食草のミヤコアオイもあり葉裏を見るが卵は見つからない。ニシキゴロモ・タチツボスミレ・シハイスミレ・エイザンスミレ・ショウジョウバカマ等が咲いている。林床に季節外れとも思われる(ジムグリ?シマヘビ?)が現れる。コバノミツバツツジの新緑が美しい。リョウブの花名板が幹に食い込み恰もリョウブが花名板を食べているように見える。クサモミジも咲いている。
ショウジョバカマ
山上駅近隣の葛城天神社に参詣。祭神は天の神の始祖国常立命で境内は「天神の森」と称せられ古代祭祀の遺跡で加茂(鴨)氏の祖加茂建身命の神跡とも伝えられる。山岳修験道の祖 役行者は麓の茅原の里で生まれた。また奈良県生まれの俳人 阿波野青畝の「蝶涼し一言主の嶺を駆くる」の句碑がある。