歩む会 妙見演習林便り

歩む会の活動を掲示します。

歩む会3月の行事「北摂山系でフクジュソウ観察会 (抄)」

R05.03.08 岡田・勝木・北坂・椙村・谷村・平瀬

 

 平成26年3月以来のフクジュソウ観察会。JR高槻市集合9.20,本日の参加者6名、快晴で気温も高い。中畑行きバス乗り場では平成30年の台風21号の影響で出灰川沿いの中・上流辺りと川久保渓谷が通行止めの地図があり、急遽予定変更の打合せ。出灰川中流からポンポン山、フクジュソウ観察後戻りポンポン山から東海自然歩道を通り本山寺・神峰山寺へ下山と変更。

 乗車したバスは満員だった。府道6号線(枚方亀岡線)を芥川沿いに北上、原大橋を過ぎ山間部に入ると台風21号の倒木跡は今もはげ山の状態。平成31年3月台風の爪痕を探ろうと出灰の林道流谷線から芥川沿いを下り、摂津峡から塚脇停留所まで歩いたことがある。

 10.06・標高275m。此処で芥川は田能川と出灰川に分かれる。我々は出灰川に沿って北上。せせらぎの里(今城文化民芸館)を過ぎると左斜面の崩落地があり工事中だった。船宮神社を過ぎ橋が見える。中畑2km.出灰バス停2km・ポンポン山1.6kmの道標がある。本来なら1.5km弱先の大原野森林公園からの予定だったが、今回は出灰登山口から登山開始とする。

 鬼語条(オゴンジョ)橋を渡る。突き当りを右に上ると直ぐ、尸陀寺(シダジ)跡がある、室町時代中期の一休禅師が開創した草庵(尸陀寺)跡と伝承。

 登山道はよく整備されており、道標も多くある。所々ヤブツバキが咲いている。尾根道549m地点になると傾斜も緩む。ポンポン山山頂(679m)直前(100m)の西尾根分岐の広場で昼食。西尾根を下る、594m地点のリョウブの丘から大原野森林公園が広がる。大原野森林公園は「自然そのものが公園施設」を基本テ-マに自然の地形を残し、必要最低限の整備を行った約134haの都市公園

 里山希少種の残る谷一帯では、地元で立ち入り制限や防鹿ネットが設けられている。リョウブの丘から少し下ると森林公園保護区域の説明板があり、竈ケ谷方面に下るとフクジュソウの群生地がある。2/04から3/19まで開園中。監視員が居られ保護区域への入山には事前の立ち入り届書が必要だと入口で参加者の住所氏名を記入を求められた。

 フクジュソウは花弁を使って日光を花の中心に集め、その熱で虫を誘引する虫媒花。太陽光に応じて花は開くが、本日は快晴であり、あちこちに咲いている。入口に戻り山道を下り竈ケ谷に合流、上流に向かえば西尾根に戻りポンポン山、対岸は東尾根から大原野公園、下流は竈ケ谷沿いの下山道。茲許好天が続き水量も少ない。竈ケ谷を下る何ヶ所か左右に渡渉場所があり飛び石伝いに渡る。所々に番号が書かれた道標がある。

西尾根からの下山道と出灰川と合流、一の橋を渡り坂道を上がると大原野森林公園事務所2.50-30 標高399m。事務所に貼られているバスの時間を調べるが高槻市方面へ中畑停留所は時間に間に合わないので京都方面への南春日町に向かう。事務所から坂道を下ると直ぐ府道733(柚原向日線)と合流、対面に小塩山への登山口がある。嘗て何度か上った場所。府道733は緩やかな上り道となる、時折自動車が通る。出灰川の支流が流れる。

 436m地点で南側(右側)から東海自然歩道が合流、前方に逢坂峠の標識がある。左側に金蔵寺無縁塚がある。東海自然歩道は平成元年2月19日、摂津峡からポンポン山を通り嵐山まで歩いた際歩いたことがある。左折し無縁塚から小塩山山腹の東海自然歩道を下る、道は整備されているが道幅は狭い。石垣が現れ金蔵寺に着く。標高345m小休止。小塩山への登山口でもある。参道を下ると府道733(柚原向日線)と合流。道標に従い東海自然歩道を下る、府道をショ-トカット。府道と合流、ここから府道を歩く、時折自動車が通るがなだらかな下り道。不動明王・福来寺を過ぎ大原野石作町の住人から交通量の多い府道を避け近道を教えて頂く。

長峰停留所のバス時刻が違い、南春日に向かい北上、高速道路を潜り、花の寺への分岐と別れる。住人に南春日のバス停を訪ねると前方に見えるNTTのアンテナ前だと聞きホッとする。樫本神社前を通ると直ぐバス停17.22着標高101m。阪急バスの発車迄4分の余裕がある。阪急東向日駅・JR向日町行きに乗車、東向日駅で解散。

 本日の行程を通じ、岡田・勝木さんから付近の歴史や道路案内など解説戴いた。

 

本日の行程

(北坂 記)