歩む会 妙見演習林便り

歩む会の活動を掲示します。

歩む会9月の行事:茨木キリシタンの里を訪ねる

R02.09.17 参加者1名

 阪急茨木市駅集合、9.52発の余野行バスに乗車。乗客は数名のみ。千提寺口で下車、バス停前にキリシタン遺跡の説明板がある。大正末期から昭和初期にかけて絵画・彫刻・書籍・墓碑など多くのキリシタン遺物が発見された。桃山・江戸初期のキリシタン文化を研究する上で貴重なものである。

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 道標に従い進む、杉木立の道を進むと程なく、茨木市キリシタン遺物史料館に至る。昨日9月16日~10月12日まで「聖フランシスコ・ザビエル像」発見100周年記念の企画展が開催中だった。現在コロナ禍の影響で団体入場が制限されているが、個々7名が熱心に鑑賞している。

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 企画展ではキリシタン遺物の一覧表・京都大学の考古学研究書・藤波大超への書簡・東家を訪れたサイン帳などの他、上野マリア銘墓碑(慶長8年)・円頭キリシタン墓碑・佐保カララ銘墓碑(慶長6年)などが展示されている。

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史料館隣が北摂キリシタン遺物発見最初の家、東家。少し東に進み右折、坂道を下ると「愛と光の家」がある。家前に高山右近像があり、庭にマリア像が立っている。家前から左折キリシタン自然歩道を進む、直ぐ左の階段を上がると天満宮があり参詣、本殿前に安政〇年(1850年代)奉納の狛犬が鎮座している。

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 自然歩道を進むと直ぐ、上野マリア墓碑クルス山の道標がある。山中にある墓碑は新名神高速道路の工事に伴い史料館に移し現在は複製墓碑を安置しているそうだ。

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  下音羽入口の田圃脇で昼食、三叉路の府道109号線方面直ぐの見山郵便局横の階段を上ると高雲寺。此処に大正11年(1922)8月半円柱形柱状伏碑と言われるギリシャ十字に洗礼名が刻まれた2基のキリシタン墓碑が発見された。慶長15年(1610)と慶長18年(1613)銘の墓碑で平成10年茨木市有形文化財に指定された。

(KT記)

 

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