歩む会 妙見演習林便り

歩む会の活動を掲示します。

令和元年7月の歩む会行事「斎宮・神島・伊勢神宮」へ

7月24日

 

 今月は歩む会行事、離島巡りシリ-ズ第3回「伊勢志摩 神島自然文化探訪」として企画された。近鉄大阪上本町駅8.31発の急行に乗車、鶴橋駅で全員合流。昨日まで雨模様の梅雨空だったが本日は晴天とさい先がよい。

 松阪駅で普通車に乗換、斎宮駅で下車10:51。当地は平成27年4月「祈る皇女 斎王のみやこ斎宮」として日本遺産に指定された史蹟がある。天武2年(674)天武天皇天照大神に仕えるため、娘の大来皇女伊勢神宮に遣わしたのが斎王の始まりとされ鎌倉時代まで約660年続き、60人以上の斎王が存在、斎王の宮殿が斎宮。昭和45年から発掘調査が始められ平成30年12月の195次調査では大型総柱建物(高床倉庫)群を確認されたそうだ。

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 正 殿

 「さいくう平安の杜」は平安時代前期(9世紀前半)の3棟の建物や区画道路を1再現したものである。建物は斎王に仕える官人が勤めた役所・斎宮寮の中で儀礼や饗宴が行われた。正殿は入母屋造・檜皮葺、西脇殿・東脇殿は切妻造・檜皮葺。いつきのみや歴史体験館・古代米(赤米・黒米)栽培地を通り、方格地割と建物群を学術的検証のもと1/10史跡全体の復元模型を再現。中央部の内院は周囲を掘立柱塀で囲い、さらに内側にも掘立柱が巡らされ荘厳な場所。ここに斎王がくらした寝殿と推定される。復元した古代伊勢道を通り広場の木陰で昼食。

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方格地割と建物群を学術的検証のもと1/10史跡全体の復元模型 後方グリーンの方形が区画割りされ、道路が縦横に走っている。

 

7月25日

 朝食は7時半に済ませ、神島港から定期船「かがやき」74トンに乗船、菅島に立ち寄り、佐田浜のタ-ミナル9:15着。鳥羽市内の名所を訪ねるべく、鳥羽ガイドセンターへ向かう途中偶々道を尋ねた人が同所に駐在する観光ボランティアガイドであり、数ケ所の情報を得る。途中に詩人・伊良子清白の移設された住居があり、早速案内して頂いた。清白は明治32年京都府立医学校を卒業後上京し勤務医として働く。在学中から「文庫」「青年文」に寄稿し明治39年「孔雀船」を出版。東京・島根・大分・台湾・京都などで勤務後、大正11年鳥羽で診療所を開業、23年間ここで過ごした。

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移築された伊良子清白の住居

 その後門野幾之進記念館に入館、1階は鳥羽ガイドセンターとして、職員、ボランティアが詰めているようで先の方もおられ、2階にある門野の業績等展示室と九鬼水軍展示室を案内して下さった。時間も押してきたので伊勢神宮に向かった。

 伊勢神宮は万人に膾炙されているので割愛する。

(KT記)

 

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